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フッ化物が海に流れ込むと、海のフッ化物濃度が高くなり、汚染されることはないのでしょうか?
水道水フッ化物濃度調整によって海水中のフッ化物イオン濃度が上昇することはありません。
  海水のフッ化物イオン濃度は、およそ1.3ppmです。水道水フッ化物濃度調整が実施される場合、標準は1ppm 前後の濃度であり、海水よりも低いのです。しかも、水道水が直接海に流出することは稀であり、多くは下水を通じて河川に放流されますが、その量は河川の流量に比較してきわめて少なく、河川のフッ化物濃度に影響することはほとんどありません。海水中のフッ化物のほとんどは、河川から流入してくるものですが、河川のフッ化物イオン濃度はほとんど0.1ppm未満であり、海水に比べておよそ10分の1以下の低濃度です。
  「河川から流入してくるフッ化物の影響で海のフッ化物イオン濃度が2倍に達するには、約100万年かかる」という試算もありますが、海水のフッ化物イオン濃度は6億年前から現在の濃度と同じであるとする証拠もあるのです。河川から流入してきても、実際には、海水中のフッ化物は、不溶性のフッ化物として沈殿したり、海中の生物の硬組織、貝殻や魚の骨などの構成物として取り込まれたり、また、漁業によってこれらの海産物は陸揚げされたり、一部は大気中に放出されたりするので海水のフッ化物濃度は平衡状態が保たれているのです。
  また、水道水フッ化物濃度調整に使用されるフッ化物は、天然にあまねく存在する物質であり、「天然のフッ化物」と「人工のフッ化物」という区別はなく、水道水フッ化物濃度調整に用いられたフッ化物が海に流れても「汚染」という表現は当りません。
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環境物質などとフッ化物が結合して有害になることはないのでしょうか?
水道水フッ化物濃度調整で使うフッ化物は1ppmレベルというきわめて低濃度であるため、水中ではその全部がフッ化物イオンとして存在しており、他の物質と化合物を形成することはありません。環境ホルモンなどの有害物質を作ることは考えられませんし、また確認されてもいません。
  環境庁水質保全局水質管理課が平成11年に「水環境中の内分泌攪乱物質(いわゆる環境ホルモン)実態調査」結果1)を報告しています。この調査では環境ホルモンと疑われる物質22種類について全国405地点で水質調査を行っていますが、調査物質としてフッ化物が結合した物質は含まれていませんでした。
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「WHO必須薬品モデルリスト第13版(2003.4.)」で、この品目の公衆衛生上の当面の問題との関連性、および有効性、安全性には疑問がある。として注記し、モデルリストから「フッ化ナトリウム」を削除する方向で検討しているとありますが、やはりフッ化物に問題があるからではないでしょうか。
「WHO必須薬品モデルリスト第13版」において対象となっているものは、サプリメント(補充剤)のことであり、う蝕予防に用いるフッ化物の場合、フッ化物錠剤が対象となっています。水道水フッ化物濃度調整、歯磨剤、フッ化物洗口などはサプリメントには含まれていません。
  実際、WHOは水道水フッ化物濃度調整やフッ化物配合歯磨剤の利用を推奨していますし、またフッ化物錠剤は日本では医薬品やサプリメントとしても承認されていません。
  フッ化物錠剤は数あるフッ化物応用法のなかで国際的にみて唯一普及率が減少しているものです。それは、個人にまかせた錠剤の投与では、飲んだりのまなかったり、一度に沢山飲んだり、また、家庭にある錠剤を幼い子どもが多量に飲んで中毒をおこすことがあるなど、処方どおりの使用が困難だからです。
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フッ化ナトリウムの製造には産業廃棄物を使用するということを聞きましたが、これにはフッ化物以外に有毒な物質が多種多様に含まれているのではないのでしょうか?
フッ化ナトリウムの製造に産業廃棄物を使用することはありません。
  フッ化物は天然に多い元素の一つであり地殻中にも多く含まれ、とくに、カルシウムやリンの多い岩石や石灰化物に多く含まれています。水道水フッ化物濃度調整に用いられる主なフッ化物は、.侫嘆愁淵肇螢ΕNaF、珪フッ化ナトリウムNa2SiF6、および7哨侫嘆戎總濃H2SiF6ですが、他にも珪フッ化アンモニウム、珪フッ化マグネシウム、フッ化水素酸ならびにフッ化カルシウムなどが使用されてきました。現在、これらのフッ化物の大部分は、リン酸工業(肥料工業)の二次的な生成物として得られています。リン酸工業ではリン鉱石を硫酸で処理してリン酸を得ていますが、この際、フッ化物は主に珪フッ化ナトリウムあるいはフッ化ナトリウムの形で生産されます。したがって、フッ化ナトリウムの製造に産業廃棄物を使用しているわけではありません。
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急性中毒事例を検討した科学的な研究論文からすると、フッ化物の最小急性中毒量は、0.1〜0.5または0.8/圓任呂覆い任靴腓Δ?
一般に、中毒とは毒物を摂取して何らかの生体機能に障害をうけ、悪影響がみられるものをいい、悪影響がみられない場合(ホメオスターシス保持)は単なる負荷と呼ばれます。上記の0.1〜0.5または0.8/圓箸い数字は中毒とはいえない症状を基にしたものと思われます。
  食べ過ぎやお酒の飲みすぎ、あるいは嫌いなものを口にした際の一過性の不快症状などは中毒とはいわないのです。
  フッ化物の急性毒性に関して、医療機関への紹介が必要なレベルとして国際的にPTD(見込み中毒量)5F/埖僚鼎使用され、CDC(アメリカ国立疾病管理予防センター)もこの基準を採用しています。
  ちなみに わが国の情報として、(財)日本中毒情報センターによるフッ化物経口投与中毒量は次のようにまとめられている。
  中毒量:約5〜10/圈⊂嘆輯鐓評は約3〜5/圓農犬犬襦
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フッ化物の濃度を示すppmや%の意味を教えて下さい。
%(パーセントpercent)は日常よく耳にする言葉です。パーセントとは百分率のことで、全体を100とした場合の割合を示します。たとえば、食塩が1%の濃度の食塩水といえば、食塩水100g中に食塩が1g入っている濃度になります。
  一方、ppm(ピーピーエム)という言葉は%と同様に割合の単位ですが、正式にはperts per million(パーツ・パー・ミリオン)あるいは百万分率と呼ばれています。文字通り全体を100万とした場合の割合のことであり、%よりも微小な割合の場合に使用します。食塩が1ppmの濃度の食塩水といえば、食塩水1圈福1,000g)中に食塩1咫福1,000分の1g) が溶けている濃度です。したがって、%とppmの関係は1%=10,000ppmであり、ppmという単位は非常に微小な割合を表すことがわかります。
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フッ化物にはむし歯予防以外に有益な作用があるのでしょうか?
栄養的にみればフッ化物はミネラル(無機質)の1つです。フッ化物は、カルシウムと同じようにヒトの歯と骨の構成成分(構成素)であり、歯や骨の石灰化度を調節する働きがあります。したがって、むし歯予防以外に、骨に対して有益な作用があり、至適量のフッ化物摂取により骨折や骨粗鬆症が予防できます。また、大動脈の石灰化を予防する作用もあり、結果的に冠動脈疾患(心臓疾患)による死亡率が低下するという報告があります。
  適正フッ化物濃度飲料水を使用している人に骨折が少ないということが最近の疫学研究で分かりました。最近、2001年に発表された整形外科領域の論文で、常用飲料水のフッ化物濃度と高齢者の骨折に関する研究から、フッ化物濃度の低すぎる飲料水や反対に高すぎる飲料水の常用で骨折頻度が高く、骨折頻度の最も低いフッ化物濃度がむし歯予防で最も効果的な濃度とされてきた1.0ppm前後であったことから最近とくに注目されています。
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むし歯予防へのフッ化物利用に対する専門機関の意見はどうなのでしょうか?
世界保健機関(WHO)が1969年に水道水フッ化物濃度調整およびその代替法の推進決議を行ないましたが、その後、WHOは1975年および1978年と合計3回のわたり水道水フッ化物濃度調整およびその他のフッ化物の利用を推奨しています。現在、世界では合計150もの各種の専門機関がフッ化物の適正利用を推奨しています。以下に、主な専門機関の意見をまとめましたが、フッ化物の適正利用に否定的な見解をもつ機関は1つもありません。

世界
1964年(昭39年):国際歯科連盟(FDI)第52回総会で推進決議
1969年(昭44年):世界保健機関(WHO)第22回総会で実施勧告
1970年(昭45年):ヨーロッパう蝕研究学会(ORCA)フッ化物利用推進表明
1974年(昭49年):世界保健機関(WHO)と食糧農業機関(FAO)フッ化物が必須栄養であることを確認
1975年(昭50年):世界保健機関(WHO)第28回総会で実施勧告
1976年(昭51年):英国王立医学協会が「フッ化物と歯と健康」にてフッ化物応用推奨
1978年(昭53年):世界保健機関(WHO)第31回総会で実施勧告決議

日本
1949年(昭24年):厚生省・文部省「弗化ソーダ局所塗布実施要領」を公表
1966年(昭41年):厚生省「弗化物歯面局所塗布実施要領」を公表
1968年(昭43年):厚生省「弗化物溶液の洗口法によるむし歯予防」を公表
1971年(昭46年):日本歯科医師会「フッ化物に対する基本的見解」を公表
1972年(昭47年):日本口腔衛生学会が日本歯科医師会の基本的見解に全面的支持を表明
1974年(昭49年):歯科保健問題懇談会(厚生大臣私的諮問機関)がフッ化物応用推進表明
1977年(昭52年):日本歯科医師会「年少者のう蝕抑制のためのフッ化物応用についての考え方」を公表
1977年(昭52年):日本学校歯科医会「児童う蝕抑制対策推進要綱」を公表
1982年(昭57年):日本口腔衛生学会「う蝕予防プログラムのためのフッ化物応用に対する見解」を公表
1990年(平2年):厚生省「幼児期における歯科保健指導の手引き」を公表
1999年(平11年):日本歯科医学会「口腔保健とフッ化物応用」を答申
2000年(平12年):厚労省「健康日本21」を公表
2003年(平15年):厚労省「フッ化物洗口の集団適応に対する意見書」を答申

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水道水フッ化物濃度調整に対して誰が反対してきたのでしょうか?
一部の人達が色々な理由で反対しています。
アンケートで質問された時、今のところ反対ですという人を「反対者」として分類することは問題があるもしれませんが、その場合は、水道水フッ化物濃度調整をまだ体験したことがないこと自体が反対の理由とも言えます。実際に一般の方からよく耳にする心配事が事実と異なっている例をあげてみましょう。
  • 水道水フッ化物濃度調整がおこなわれた水道水は、特別な味や匂いがするのでは?

  • 事実:味や匂いは普通の水道水と変わりません。

  • 水道水フッ化物濃度調整は毒物であるフッ化物を水道に混入することでは?

  • 事実:実際におこなわれることは、水道水中に天然に含まれるフッ化物イオンの濃度を適正なレベルに調整することです。用いられるフッ化物はフッ化ナトリウム(NaF)、珪フッ化ナトリウム(Na2SiF6)、珪フッ化水素酸(H2SiF6)などですが、ごく薄い濃度(約1ppm)で調整されたフッ化物は天然のフッ化物と同じイオンであり、人体に対してまったく同じ作用を持ちます。

  • 水道水フッ化物濃度調整が実施された水道水を飲みたくないという個人の選択が保障できないではないか?

  • 事実:水道水フッ化物濃度調整を実施する場合もしない場合も、公衆衛生施策ではすべての人々に個人選択を保障することはできません。しかし、水道水フッ化物濃度調整は個人の基本的人権を侵害するものではありません。

また、水道水フッ化物濃度調整には絶対反対を叫ぶ次のような人々もいます。別な目的、例えば自然食運動や原発反対、環境保護を訴えている人達の中で、水道水フッ化物濃度調整が彼らの運動理念と異なっていると勘違いしている場合があります。水道水フッ化物濃度調整は自然現象の模倣であり(米国歯科医師会)、自然の環境を汚染するものではありません(英国王立医学協会)。
  また日本教職員組合は学校におけるフッ化物洗口法に反対していますが、その反対理由は明らかではありません。フッ化物洗口法は個人の選択の自由が保障されている方法です。生涯で最もう蝕に罹患しやすい学齢期における永久歯のう蝕予防対策として、フッ化物洗口法は、国際的にもSchool-basedの保健対策として認められ、広く普及している方法です。
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水道水フッ化物濃度調整を実施している国はありますか。またその費用はどれ位になるのでしょうか?
むし歯予防意識の高い国では、何らかのフッ化物応用が行われており、その結果むし歯が少なくなっています。
  そのなかでも特に公衆衛生特性の高い水道水フッ化物濃度調整を導入している国は36カ国であり、天然の至適フッ化物濃度水道水の利用を含めれば56カ国に及びます。その費用は1人当たり年間約10円から60 円と安く、生涯の総費用でさえも1本のむし歯の治療費にしか相当しません。
  水道水フッ化物濃度調整の価値は国際的に認められており、全世界では実施国数は60カ国に達しています。広範に水道水フッ化物濃度調整をしている国々は、カナダ、香港、マレーシア、イギリス、シンガポール、チリ、米国、ニュージーランド、コロンビア、コスタリカ、アイルランドなどで、ごく最近では、南アフリカと中国で水道水フッ化物濃度調整を導入することが決定しました。 米国では1945年に開始され、2000年には1億2067万人余りに普及し、現在も増加の一途を辿っています。また近年、韓国では水道水フッ化物濃度調整が進み、国民の30%の普及率を目標にしています。韓国では1990年代後半以降、急激に普及し始め、現在、2004年7月では321万人余りに水道水フッ化物濃度調整が実施されています。また、2000年に制定された「口腔保健法」には、水道水フッ化物調整の実施に関して明記されています。
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