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フッ化物洗口剤を取り扱う上での注意点を教えて下さい。
水に溶かす前のフッ化物洗口剤(粉末)は劇薬に相当しますから、鍵の掛かる子どもの手の届かない場所に厳重に保管して下さい。
  指示どおりフッ化物洗口剤を水にとかして作ったフッ化物洗口液は、濃度の高いものでも0.09%ですから、普通薬(フッ化物として1%以下のものは普通薬)に該当します。そのため、とくに保管上の問題はありませんが、飲み物と区別して下さい。なお、洗口液の調整は洗口の当日あるいは前日に行い、冷暗所に保管するなどして水が変質しないよう注意が必要です。
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フッ化物洗口法の実施手順を教えて下さい。
まず、フッ化物洗口を小学校や幼稚園などで集団応用する一般的な方法について説明します。なお、この方法は絶対的なものではなく、各施設の状況に応じて修正することができますので、専門家に相談して下さい。
【準備するもの】
フッ化ナトリウム粉末(または製剤)、ポリタンク、各クラスの分注ボトル、洗口用コップ、砂時計(1分計)又は1分計測用音楽CD、フッ化ナトリウム保管用の広口ビン、など
【手順】
  • あらかじめ歯科医師または薬剤師が1回に必要なフッ化ナトリウムを計量し、それを小さめの容器(広口ビン)に入れる。
  • 洗口液の作製:洗口前日または当日に、広口ビンに入った1回分の粉末をポリタンクに入れ、必要量の水道水を加えて撹拌し洗口液をつくります。一般的には保健室で行います。
  • 各クラス分の準備と運搬:ポリタンクから各クラスの分注ボトルへ必要な量の洗口液を移し、各クラスの代表者がクラスへ運びます。
  • 洗口用コップへの分配:各クラスで、分注ビンから各人のコップに洗口液を分配します。
  • 洗口開始:担任の先生の合図で、一斉に洗口液を口に含み、前を向いて全部の歯に行きわるように、約1分間ブクブクうがいを行います。
  • 洗口終了と片づけ:1分間経過したら、担任の先生の合図で洗口液をコップへ吐きだします。クラスの代表者がコップを回収します。
  • 洗口実施後30分間は飲食を避けるように注意します。
次に、フッ化物洗口を家庭で毎日実施する場合の一般的な方法について説明します。
【準備するもの】
フッ化ナトリウム粉末(または市販されている製品)、専用容器、洗口用コップ、時計
【手順】
  • 洗口を行う前に、歯を磨くか水で口をすすぐ(必ずしも必要ではない)
  • あらかじめ作っておいた洗口液を洗口コップに取る
フッ化物洗口剤としての製品は歯科医院や薬局で購入できますが、事前に指導を受けることが必要となりますので、歯科医院に相談して下さい。製品にはミラノールとオラブリスという商品名のものがあります。
ミラノールにはフッ化物濃度250ppm用(黄色の袋入り)と450ppm用(ピンク色の袋入り)の2種類があり、それぞれ1包中に1g(フッ化物として50咫砲1.8g(フッ化物として90咫砲離團鵐色の顆粒が入っています。この顆粒1包を200mlの専用容器に入れて、水道水を加えて軽く振り混ぜて溶かせば、フッ化物洗口液ができあがります。
一方、オラブリスは1包中に1.5g(水色の袋入り)のピンク色の顆粒が入っている1種類(フッ化物として75咫砲世韻任后この顆粒1包を専用容器に入れ、167ml(450ppm用)または300ml(250ppm用)の線まで水を入れて軽く振り混ぜるとフッ化物洗口液ができあがります。
1回の洗口に用いる液量は、ブクブクうがいのしやすい量で決めます。おおよその目安は、4歳で5ml、5〜6歳で7ml、小学生以上で10mlです。専用容器のふたが洗口コップになっていて、ミラノールの場合は1mlづつの目盛りがついているので、ふたに注いで計量します。また、オラブリスの場合は、容器本体を押しながら計量部に洗口液を計り取り、洗口コップに液を移して洗口を行います。
なお、洗口液は子どもの手の届かない清潔な冷暗所に、薬として厳重に保管します。冷蔵庫に保管する場合は、子どもが誤って飲んだりしないように、ビニール袋に入れたりシールをして、明らかに区別できるように注意してください。1ヶ月程度は保存できますが、途中で雑菌が混入してカビが生えたりしたら、新しい洗口液を作ります。
30秒間洗口する
洗口液を口に含み、洗口液が全部の歯に行きわたるようにブクブクうがいをします。前方かやや下方を向いて行いますが、のどのガラガラうがいではないことに注意します。また、1回に口に含む洗口液量を2回に分けて口に入れないようにしましょう(1回分の液量を取り出して、口に含んだ後の残った液は捨てます)。
洗口液を流しに吐き出す
洗口液は十分に吐き出します。その後水で口をすすぐことは避けて下さい。
実施後30分間は、うがいや飲食を避ける
飲食を避けるために、できれば就寝前の歯磨き後に洗口を実施すると良いでしょう。各家庭の都合によっては、夕食後の歯磨き後でも良いでしょう。
なお、子どもの洗口は保護者の監督下で行って下さい。4、5歳児の洗口に際しては、飲み込まずに洗口して吐き出せるようになるまで、水で練習をしましょう。
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フッ化物洗口は教育的な面ではどうなのでしょうか?
フッ化物洗口は自分自身で洗口して吐き出す方法であることから、自律的応用法ともいわれています。この方法は、自分の歯は自分で予防しているという意識が高まり、教育的な面でも良好です。
  実際にフッ化物洗口を実施している学校からは、教育的な意味でも好ましい効果があると報告されています。フッ化物洗口によってむし歯が減ったという直接的な効果もさることながら、とかく無関心で軽視されがちな歯科保健全般に対する理解が深まり、歯科保健行動を良好な方向へ促す上で、大きな影響を及ぼします。具体的には、歯に関心を持つようになったり、むし歯予防に取り組む意識が高まって、歯みがきもよく行うようになったりするというものです。
  このような特徴を生かして、学校では、保健活動や児童会の委員会活動などを通じて、自主的、積極的にフッ化物洗口を実施すれば、学校保健活動に対する父母の理解も深まり、より協力的かつ円滑に実施されることが期待できます。
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ブクブクうがいによるフッ化物洗口ができない低年齢児に実施できるフッ化物応用法にはどんなものがあるのでしょうか?
自分でブクブクうがいのできない低年齢児に適したフッ化物応用には基本的に2つ、すなわち医療機関で行う方法および家庭で行う方法です。
  歯科医院あるいは保健所などの医療施設で行う方法は、フッ化物歯面塗布法です。これは高濃度のフッ化物を用いるため、歯科医院あるいは歯科衛生士等の専門職のいる施設で行われます。
  家庭で行うフッ化物応用は3つの方法があります。
  1つは「フッ化物液みがき」です。歯科医院などで調整したフッ化物溶液やフッ化物洗口液で歯磨きをします。
  2つめはフッ化物配合歯磨剤やフッ化物配合スプレーを用いた「ダブルブラッシング法」です。この方法は、1回目の歯磨きのときは、歯ブラシだけで歯についている汚れを落とすように子どもの歯を磨き、2回目に泡状あるいは液状のフッ化物配合歯磨剤を、適量歯ブラシにのせて歯にのばすように使います。フッ化物配合スプレーをスプレーします。
  この医療機関と家庭における方法を併用すると良いでしょう。
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フッ化物洗口液中にはどれくらいのフッ化物が入っていますか。また、洗口後に口の中に残ったフッ化物洗口液が害を及ぼす事はないでしょうか?
毎日法として使用されるフッ化物洗口液(フッ化物濃度225ppm)には、1ml当たり0.2咾離侫嘆淑が含まれています。また、週1回法の場合(フッ化物濃度900ppm)は、1ml 当たり0.9咾離侫嘆淑が含まれています。
たとえば、幼稚園や保育園でフッ化物洗口を実施する場合を詳しく説明します。フッ化物濃度が225ppmの洗口液7ml(1人分)には1.6咾離侫嘆淑が含まれており、洗口して吐き出した後にその10〜15%(0.16〜0.24咫砲口の中に残ります。これは、お茶1杯に含まれる程度のフッ化物量であり、体重20圓留犹が急性中毒症状の発現フッ化物量(100咫砲150〜250分の1にすぎません。
  またフッ化物洗口は実施者の年齢や実状に合わせて実施されますので、いくつか例を紹介します。

<フッ化物濃度 洗口回数 1回の洗口液量 口の中に残るフッ化物量>
フッ化物濃度 洗口回数 1回の洗口液量 口の中に残るフッ化物量(全量の10〜15%)
幼・保育園児 225ppm 週5回 7ml 0.16〜0.24mg
小学生以上 225ppm 週5回 10ml 0.23〜0.34mg
900ppm 週1回 0.90〜1.40mg

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フッ化物洗口液を全部飲み込んでも安全でしょうか?
フッ化物洗口液はたとえ誤って、1回分の全量を飲み込んでも心配がないように調整されたものを使用しています。
  フッ化物洗口法はフッ化物溶液を一定時間歯に接触させるものですから、実施に当たっては、とくに低年齢児の場合には飲み込まずにうがいができるように水で練習してから開始します。
  フッ化物の急性中毒は、体重1堙たり5咾離侫嘆淑を摂取した場合に発現しますので、体重20圓留犹であれば100咾離侫嘆淑摂取に相当します。この園児が0.05%NaF(フッ化物として225ppm)の洗口剤7mlで洗口するのであれば、洗口液中には1.6咾離侫嘆淑が含まれていますので、100咫1.6咫62.5となり、急性中毒の発現量の1/62です。したがって、7ml洗口の場合には誤って62人分以上の洗口液すべてを同時に飲み込んだ場合には急性症状が発現しますが、現実には明らかに起こりえません。
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フッ化物洗口によって歯のフッ素症は発現するのでしょうか?
洗口を始める時期や洗口液のフッ化物濃度からみて歯のフッ素症は発現しません。
  歯のフッ素症とは、歯のエナメル質表面に白斑や縞状の白濁部が散在するような状態をいいます。これは、顎骨の中で歯がつくられている時期に、高濃度のフッ化物を長期間摂取することで現れます。したがって、永久歯の前歯に歯のフッ素症が出現するのは、出生から4歳頃までの間に、継続的に一定以上のフッ化物を摂取した場合です。しかし、わが国の場合、洗口は5歳頃から開始していることと洗口液のフッ化物量を低く抑えていますので、フッ化物洗口によって歯のフッ素症は発現しません。また、国の内外を問わず、実際の調査でもフッ化物洗口で歯のフッ素症が発現したとする報告はありません。
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フッ化物洗口を行ってはいけない病気があるのでしょうか?
フッ化物洗口は、飲み込まずに指定の時間洗口して吐き出す能力が備わった人であれば、どのような方に実施しても問題ありません。
  フッ化物は自然界に広く存在する物質であり、私たちは日常生活の中で飲食物とともに摂取し続けています。大人で1日約1〜3咾離侫嘆淑を飲食物より摂取しますが、フッ化物洗口によって摂取されるフッ化物は0.2喞度とごくわずかです。ですから、フッ化物洗口は、飲み込まずに指定の時間洗口して吐き出す能力が備わった人であれば、実施して問題ありません。また、身体の弱い子どもや身障者がフッ化物の悪い影響を受けやすいということもありません。
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集団でフッ化物洗口し、流しに吐きだしたり捨てたりした排水液の為、付近に悪影響を及ぼすことはないのでしょうか?また、フッ化物洗口による事故が起こったことはないのでしょうか?
フッ化物洗口後の排液は学校で使用される大量の水で希釈されるため、低濃度になって排水され影響はありません。
  ある物質が環境汚染物質として問題にされるのは、それが放出されたために自然界に含まれていた量が大きく変化する場合や、今まで自然界に存在しなかったものを人工的に放出したために、生態系に何らかの影響を与えた場合です。フッ化物洗口後の排液は学校で使用される他の大量の水で希釈され、低濃度になって排水されます。また、フッ化物は有史以前から自然界のすべてのものに存在していますので、新しく合成された化学物質とは違うのです。
  ちなみに、児童数1,000人の小学校で、フッ化物洗口を実施した場合を想定してみましょう。フッ化ナトリウムとして0.09%のフッ化物洗口液1,000人分のフッ化物量は9,000咫複坑隋砲任垢ら、最大で9gのフッ化物が流しに吐き出されます。それに対して、比較的フッ化物濃度の低い(約0.1ppm)信濃川は自然の状態で1日に約6トンのフッ化物を日本海へ流し出していますが、海水のフッ化物濃度が変化することはありません。
  また、実際の例として学校で一斉にフッ化物洗口法をおこなっても、その日の下水中フッ化物濃度は0.2ppm程度でした。これは洗口後の排液が学校で使用された大量の水で希釈されるためです。ちなみに水質汚濁防止法により下水中フッ化物濃度が規定されていますが、一般の排水では15ppm以下とされていますから0.2ppmは問題外の低濃度です。
  また日本で本格的にフッ化物洗口が実施されてから30年以上が経ちますが、事故が起きたという報告はありません。これは、誤って洗口液をすべて飲み込んだとしても安全な量に調整されているからです。
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フッ化物洗口に対する日本政府の見解はどのようなものなのでしょうか?
厚生省(当時)医務局歯科衛生課は昭和43年10月に、「弗化物溶液の洗口法によるむし歯予防」を発行し、むし歯予防のためにフッ化物洗口法を用いることを推奨しています。
  その中では、学校給食をしている児童は学校給食をしていない児童に比べ、むし歯にかかる割合が高いという結果から、給食の際に行う適当なむし歯予防方法について、安全性、有効性、簡易性、学校の場であるという点から検討しています。その結果、「わが国で広く行っている学校給食の際、食後直ちに、0.1%のフッ化ナトリウム溶液5〜10mlをもって洗口することは、給食によって発生するむし歯を予防ないし抑制するいちじるしい効果ある方法である」という結論が得られました。
  また、昭和59年12月21日付で当時の国会議員から提出された「フッ化物の安全性に関する質問主意書」(フッ化物洗口に関する質問に対して、当時の中曽根康弘内閣総理大臣より答弁書が出されました。)その内容の概略は次の通りです。
「むし歯予防のためのフッ化物応用については、WHO の勧告もあり世界各国で広く活用されており、我が国においても、日本歯科医師会及び日本口腔衛生学会の専門団体は安全でかつ有効であるとの見解を示しており、その安全性については問題がないと考えている。」
「フッ化物水溶液の洗口は、学校における保健管理の一環として実施されているものである。」
「フッ化物水溶液による洗口は任意に行われるもので、“フッ化物のうがい”を行わない児童生徒がいても問題はないと考える。」
「フッ化物水溶液による洗口の実施に当たっては、事前に保護者に対してその趣旨の説明を行い、その理解と協力を求めてこれを実施することが望ましいとものと考える。」
  さらに文部省(当時)は、「小学校歯の保健指導の手引き(平成4年2月改訂版)」の第2章「歯の健康つくりの理論と実際」第2節「むし歯の原因とその予防」(3「むし歯の予防」の饌「公衆衛生的な方法によるむし歯の予防」)において、集団的にフッ化物などによるうがいを行うことが公衆衛生学的方法であると述べています。
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