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学校においてフッ化物洗口を実施できる法的根拠は何でしょうか?
学校保健は、文部省設置法第5条により、学校における「保健教育(保健学習と保健指導に大別)」と「保健管理(専門的知識・技術を駆使して現在の健康の確保をはかるものであり、対人管理と対物管理に大別)」であると定められています。
  前者は「学校教育法」、後者は「学校保健法」に規定されています。その学校保健法第6条により毎学年実施される学校歯科健康診断が実施されています。その結果は、学校病の1つである「むし歯」がいまだに最も被患率の高い病気という状況です。そして学校保健法第7条では、「学校においては、前条の健康診断の結果に基づき、疾病の予防処置を行い、又は治療を指示し、並びに運動及び作業を軽減する等適切な措置をとらなければならない。」とあります。そこで、学校で実施されているフッ化物洗口はこの法律に基づいているといえます。
  また、これと同じ質問が、昭和59年12月21日付で当時の国会議員から提出された「フッ化物の安全性に関する質問主意書」の中にあり、これに対して昭和60年3月1日付で、当時の内閣総理大臣中曽根首相より
  「学校におけるフッ化物水溶液における洗口は、学校保健法第二条に規定する学校保健安全計画に位置づけられ、学校における保健管理の一環として実施されているものである。」という答弁書が提出され、フッ化物洗口の法的根拠を位置づけました。
  最近では、2003年1月に厚生労働省から「フッ化物洗口ガイドライン」がだされ、同省の医政局長・健康局長名で都道府県知事宛てに通知されました。そこでは、学校等の集団で実施することができることが大きな特徴であるとフッ化物洗口法を位置付けました。
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学校でフッ化物洗口を行う場合、保護者に説明しなくても良いのでしょうか?また、洗口を希望しない家庭にはどうしたら良いでしょうか?
学校歯科医は、これらに関係する市町村行政や学校などの施設関係者と保護者だけではなく、学校医、学校薬剤師などにも事前に十分説明し、理解を得た上で協力体制を確立して進める必要があります。
  具体的には、専門家の指導と助言のもとに、教職員およびPTA代表などで話し合い、洗口方法や保護者負担額などを決定しておきます。
  その後、保護者を対象に説明会を開いて理解と協力を求めます。説明会に出席できなかった保護者には説明用のパンフレットを配布します。その後、保護者にフッ化物洗口実施の承諾をとります。学校でフッ化物洗口を実施する場合は、教育的な面や公衆衛生的な面から考えて、できるだけ全員で実施することが望ましいのですが、どうしても希望しないという場合は、水で洗口するなどの配慮をした方がよいと思います。また、翌年からの新入生に対しても同じように対処します。
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学校で養護教諭がフッ化物洗口液を調整することは違法でしょうか?
学校で養護教諭がフッ化物洗口液を調整することは、違法ではありません。
  これと同じ質問が、昭和59年12月21日付けで当時の国会議員から国会に提出された「フッ化物の安全性に関する質問主意書」の中にあります。これに対する回答が当時の中曽根康弘内閣総理大臣の答弁書に記載されています。
  それには、「養護教諭がフッ化ナトリウムを含有する医薬品をその使用方法に従い、溶解・希釈する行為は、薬事法及び薬剤師法に抵触するものではありません。」とあり、学校で養護教諭がフッ化物洗口液を調整することは、違法でないことがわかります。なお、家庭でフッ化物洗口をする際には、素人の両親が洗口液を調整するのです。
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集団のフッ化物洗口によって中毒が起こった場合、誰が責任をとるのでしょうか?
フッ化物洗口の安全性は十分に確立されており、仮に1人1回分の洗口液を全部飲み込んでも中毒などがないように処方されています。
  実施にあたっては、定められた手順、器材、管理方法、その他の注意事項を守ってフッ化物洗口事業が行われていますので心配ありません。フッ化物洗口の場合、これまで中毒が起こった例はありませんし、起こる理由もないのです。他の一般的な公衆衛生事業の場合には、行政などの実施主体ならびに医学的見地からの指導・助言を行った専門職の代表など、それぞれの立場に応じて責任が生じてくることは当然です。
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学校でのフッ化物洗口を実施する際に保護者から同意書をとるのは何故でしょうか?
フッ化物洗口は個人の選択が可能な方法であるからです。
  学校でフッ化物洗口を行う場合、同意書(承諾書もしくは申込書ともいいます)をとらないとフッ化物洗口を行うことができないというわけではありませんが、実際にはフッ化物洗口を実施している学校・園では、同意書をとっているところが多いようです。同意書をとるかどうかは校長の判断によります。
  同意書をとる理由は単一ではありませんが、いわゆる「インフォームド・コンセント」もしくは「インフォームド・チョイス」の一環として、小児の保護者に対して選択の自由を保障するという側面が強いと考えられます。
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近年、子供のむし歯は減少しており、フッ化物洗口の必要性はそもそも低いのではないでしょうか?
子供のむし歯は減少傾向にあるものの、さらに改善を図っていくべきであり、フッ化物洗口の必要性は高いと思います。
  むし歯は健康障害の一つであり、もっとも有病率の高い小児疾患の一つです。
  また、むし歯は蓄積性の疾患で、修復処置を行ったとしても、予防処置を行わなければ、その後もう蝕に罹患するリスクは高いまま推移します。そのため、小児期にう蝕に罹患することは、将来的に歯を失うリスクが高くなることを意味し、学齢期に好発するう蝕を予防することは、歯の一生を考えた上で最優先されるべき歯科保健対策といえます。
  たしかに近年は、子供のう蝕は減少傾向にあり、平成15年度の12歳児のDMFT指数(一人平均う歯数)は、2.09と報告されています。
  しかし、この値は、「健康日本21」の「歯の健康」における学齢期の目標値(12歳児DMFTを1以下にする)に比べると2倍以上であり、一生涯のQOLの向上という点からも、さらに改善を図っていく必要性は高いと思います。
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WHOは「6歳以下の子どもへのフッ化物洗口は禁忌」としているのに、日本で推奨するのはなぜでしょう?
日本では4、5歳児においてもフッ化物洗口が安全に行われていることが確認されているからです。
  WHOによる上記見解の根拠になった論文(Weiら、1983)は、水道水フッ化物濃度調整が実施されている地域において未就学の幼児がフッ化物洗口溶液を飲み込んだ量を測定した調査であり、フッ化物洗口溶液の全量を飲み込み続けた場合に、歯のフッ素症の発生が誘発される可能性があるとされたのです。
  しかし、日本ではフッ化物洗口溶液の全量を飲み込み続けるという状況は考えられないし、また、水道水フッ化物濃度調整又は錠剤などの全身応用が実施されていないため、フッ化物洗口を実施してもフッ化物摂取が過量になることはないのです。したがって、歯のフッ素症を発生させるリスクは極めて低く、他の水道水フッ化物濃度調整を実施している国とはフッ化物応用の土台が大きく異なっている点に注意する必要があります。水道水フッ化物濃度調整とは丁度良いフッ化物量が摂取できるようにすることですから、こうした地域ではフッ化物洗口溶液の全量を飲み込み続ければ過剰になるのは当然のことです。ただし、こうした水道水フッ化物濃度調整を実施している国でも、現在まで未就学の幼児によるフッ化物洗口で歯のフッ素症がみられたとする疫学的証拠はありません。
  わが国の場合、就学前の施設においてはフッ化物洗口を実施する際、実施に先立ち真水による練習が行われ、洗口できることを確認した後でフッ化物溶液による洗口を始めています。実際に保育園児(6歳未満児)に対して口腔内に残留するフッ化物の量を調べた調査では、安全性の面で問題がないことが示されています。
  以上のことから、わが国の専門団体である日本口腔衛生学会フッ化物応用研究委員会は、6歳未満児のフッ化物洗口について「問題なし」との見解を出しています。
  6歳未満の幼稚園・保育園児のフッ化物洗口法は、最も重要な歯であり、また、最もむし歯になりやすい第一大臼歯のむし歯の予防に大きな効果があることから、とくに水道水フッ化物調整の行なわれていないわが国では重要な施策とされています。
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フッ化物配合歯磨剤のフッ化物含有量は、どのくらいありますか?また使用後の口腔内残留量に問題はないのでしょうか?
日本薬事法によりフッ化物配合歯磨剤のフッ化物含有量の上限値は1,000ppm(歯磨剤1gあたりフッ化物が1售泙泙譴詛仕戞砲任后
  子供用も大人用も950ppmに調整されている製品がほとんどです。普通大人は、0.8咾らいのフッ化物配合歯磨剤を使用しますので0.8唹焚爾離侫嘆淑の使用となるわけです。うがいをしてフッ化物が0.1啗腔内に残留し少量ずつ飲み込まれてゆき、1日3回使用したとして0.3咾離侫嘆淑量(日本茶300ml〜600mlに含まれるフッ化物量に相当)となり安全性に問題はない量です。子供の歯磨きでの1日摂取量も同様で日本茶130ml〜260mlにしか相当せず安全です。
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フッ化物配合歯磨剤は、どのくらい効果がありますか?
フッ化物配合歯磨剤の効果ですが、単独応用で臨床研試験を行った場合むし歯予防率は、約20〜30%です。
  しかし、各試験の研究機関、対象年齢、研磨剤の種類、歯を磨くとき監督下で歯を磨くかどうかなどの諸条件により、むし歯の予防効果に差が見られます。一般に、臨床試験では好成績がみられますが、普通の使用では効果が低く現れることが多いのです。長期間連用して初めて効果的な数値が得られるのです。
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フッ化物配合歯磨剤を見分けるのはどうしたら良いのでしょうか?
記載の無いものもありますが、ほとんど「フッ化物入り」・「フッ化物配合」などと書かれています。
  見分けるためには、チューブや箱に記載されている薬用成分表示に目を通す事です。フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化第一スズなどの記載があればフッ化物配合歯磨剤です。日本では、大人用の8割、子供用の9割がフッ化物配合歯磨剤です。型もペースト状、液状、泡状があります。
  また、フッ化物濃度の高いもの(1000ppm近く)と低いもの(100ppm程度)がありますがフッ化物濃度の高いものは、低いものよりむし歯予防に有効です。予防効果は、口腔内に残留するフッ化物濃度に左右されますので、濃度が高ければ、よりよい再石灰化につながります。では、低いものはどうかといいますと、これはこれで、うがいのできない乳児に使用できます。子供の成長・状態に合わせたものを使用する事が必要です。
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